ニコニコ動画では様々な動画のBGMとして多く使用されているほどの影響力があり、影絵PVが登場したのは「Lovelight」の頒布から2年以上経過してからとなる。
　なお、アレンジ曲の初出は2007年5月頒布の「Lovelight」で、音楽ゲームに収録される前から別バージョンもいくつか作られている。
　しかし「Lovelight」は、翌年頒布のベストCD「EXSERENS」と共に生産時期が古いゆえに流通枚数も少ないため、中古ですら相当高い値段が付くほどであり、かつてはこの曲の入ったCDを入手するのは非常に困難であった。後に2014夏頒布の「FLASHLIGHT」にリマスタで再録（同時期にcordelia「HANA TOHO BEST」にも花たんボーカル版収録）されたことがある。
　2017年に登場10周年を迎えたことを記念して、バージョン違いも含めて収録したオンリーアレンジCD「10th Anniversary Bad Apple!!」が例大祭14とC93で2種頒布。いずれも初出版の音源が入っているため入手難度は大きく下がった。
　翌年のC94ではバージョン違い集2種を合わせて魂音泉版も加えた2枚組のPHASE3も頒布、またC93ではnomicoオンリーボーカルの東方アレンジCD「μοναξιά」も頒布されており、こちらにも初出版の音源が入っている。

　音楽ゲームでは『ミュージックガンガン！2』が最初の収録で、2012年9月にコナミ『SOUND VOLTEX』に収録されたのを機としてか、様々な音楽ゲームに収録されるようになった。一部機種では上述の影絵PVも収録されているほど。

　実に影絵PVの登場からほぼ10年後にはカラオケでも配信され（影絵PVが付いた方も配信された）、ムービーと合わせて歌ったり踊ったりできるようになった。2019年8月6日からDAMで配信、2020年3月21日からJOYSOUNDでも配信となった。

概要
　本楽曲の譜面は8分主体の同時押しを中心に構成されている。同時に2つのノーツが降ってくる場面が殆どであり、BPMは低いものの同難易度帯の他楽曲に比べて適切な情報同時処理能力が必要となってくる。ファジーによって見た目は複雑な譜面に見えるが、配置の仕方にやや傾向があるのでプレイする前に運指を決めておくのがコツ。

前奏

　早速難所。スライドで片指を拘束した直後に16分を6連打。直後に16分隣接片スライドの同時押し着地をさせ、再び16分を6連打――をひたすら繰り返す。一番意識する箇所はループの起点である同時押しの着地。同時押しと言ってもスライドではない方の指はファジーではあるが、曲調的にもタップとして認識した方が自然か。直前の16分連打において入りの指とは逆の指を3回叩いたら同時押し。ここだけでも合わせることで何とかなる。但し、入りの指は左右が毎回変わってくるので意識しすぎると逆に混乱するかも。曲に合わせて叩くか、譜面を目で見て合わせるか。とにかく同時押しだけでも合わせましょう。

　続きましてファジーが一瞬混ざってくる。よく見るとスライド拘束の始点、ファジー側の指がそのままファジー3連打を担当するのでその指は離さなくてよいということ。この地帯にタップは１つしかないのでそこさえ意識すれば、あとは指を離さずにファジーをなぞるだけでOK。

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　左が実際の譜面。青:タップ・赤:ファジー・緑:スライド・緑＋赤:ファジースライド。右のように大体長押しと認識すれば指の運動量も減り、認識もしやすくなる。タップ部分（画像赤丸部分）のみ外さないように意識。最悪この部分だけ見れば大丈夫。

　前奏の最後に12分の同時縦連が6+1連打。同様の、12分を6+1回刻む譜面が本楽曲には5回登場する。画像の場合は最初の３回は右指、次の３回は左指がファジーになっているためその部分は長押しで横着することができるが、後述する4回目の12分譜面は横着できない配置となっているため、結局毎回同時押しとして付き合った方が良さげ。BPM207の8分相当なので至って速さは普通。リズムに合わせて頑張りましょう。それほど力む必要はありません。

サビ（？）「悲しむなんて　疲れるだけよ～」

　先程取り上げた、前奏のファジーが混ざる譜面の強化版。こちらも予め運指を決めて思考リソースを削減すると良い。

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「悲しむなんて～」から12分縦連までの譜面。左が実際の譜面である。青:タップ・赤:ファジー・緑:スライド・緑＋赤:ファジースライド。
右の画像のようにファジーを全て長押しするように認識すれば比較的単純な譜面となる。ファジーを見たらそちらの指は何も考えずに暫く長押し。対してタップは休むことなく延々と8分を刻み続けるので思考リソースはそちらのリズムを取ることに向けるとよい。

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　最後の12分縦連の部分を拡大。左指ファジーが16分で隣接しているためやや認識しづらい。ここは12分縦連の取り方を今までと変えるのがオススメ。右の画像のように最初の３連は左指は前の流れのまま長押ししながら右指はタップ（右指のみ意識）、後半の3+1連は両指で12分をタップで刻むという方法という取り方。勿論自分のやり方があるならばそれで。

ボスアタック→後奏

　ボスアタックのための演出直後に12分縦連もどき。今までとは違い左右に揺らされているので2つのノーツのレーンをしっかり観察しながら正確に叩くこと。

　後奏は前奏と同じ。最後の最後に12分が襲うので気を抜かないように。

まとめ
　BPMはかなり遅めなので基礎力と譜面認識力さえあれば大丈夫。２つ同時にノーツが来る際に対処できるかが大事となってくるので、こういった譜面が苦手な場合は本楽曲で要練習。