~~NOTOC~~

====== スポットエピソード：妖怪の山 ======


ハコニワのスポットエピソード「妖怪の山」の会話です。

{{INLINETOC}}


===== 妖怪の山 =====

====風雲急を告げる====
^ キャラ  ^ セリフ  ^
^         妖怪の山         ||
^霊夢　　　|ここも復興されたわねぇ。多くの妖怪たちが住む、妖怪の山……。|
^魔理沙　　|で、妖怪退治の専門家である私たちは、危険がないかどうか、様子を見に来たわけだ。|
^霊夢　　　|あなたも私も、まったく仕事熱心なことよね。ま、それはさておき。|
^霊夢　　　|こうして山に来ると、嫌でも思い出すわね。あの時のこと……。|
^魔理沙　　|ああ。博麗神社が、営業停止命令を出された時のことだな。|
^魔理沙　　|たしか早苗に、山にいる神様に神社を明け渡せって言われたんだっけ？|
^霊夢　　　|そうよ。まあ、うちに信仰心が集まるなら、それもありかもしれないんだけどさあ……。|
^？？？　　|見つけましたよ、博麗の巫女！|
^早苗　　　|         （霊夢達のもとへ歩いてくる）         |
^早苗　　　|さあ、博麗神社の営業を停止し、私と私の神様に、神社を明け渡しなさい！|
^霊夢・魔理沙|は、はあっ！？|
^早苗　　　|山の上の神社にて、返答をお待ちしております。それでは！|
^早苗　　　|         （霊夢達のもとを去る）         |
^魔理沙　　|こ、これは……。|
^霊夢　　　|どうやら、この山でも例の再上映異変が起きているみたいね……。|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||
^霊夢・魔理沙|         （空を飛び、早苗のもとへ向かう）         |
^魔理沙　　|で、再上映異変解決のため、あの時みたいに空を飛びつつ登山をしているわけだが……。|
^霊夢　　　|さーて、今回は何が出てくるのかなー。|
^にとり　　|そこの人間たち！　止まれ！　これ以上先には進ませないぞ！|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||
|         （にとり登場！！）         ||
^霊夢・魔理沙|         （にとりのもとへ降りる）         |
^霊夢　　　|なんだ。あの時と同じ河童じゃない。つまんないわね。|
^にとり　　|あの時？　なんだか知らんが、博麗の巫女が来たということは、やっぱりあれか。|
^にとり　　|私たちの、素敵な素敵な神様がおわす、守矢神社へのカチコミだな！？|
^魔理沙　　|……は？　す、素敵な神様だって？|
^魔理沙　　|あの時は、守矢神社を嫌っていたじゃないか！　新入りのくせに挨拶もないとか言ってさ。|
^にとり　　|はぁ〜ん？　何言ってんのさ。守矢最高！　神様最高！　博麗は帰れ！|
^霊夢　　　|な、なんか腹立つ〜……っ！|
^魔理沙　　|しかし、そうか。妖怪どもが守矢を受け入れているってことが、前回と違う部分なんだな。|
^霊夢　　　|そんなこと、もうどうでもいいわ。それより、守矢が妖怪から信仰を集めていることの方が重要。|
^魔理沙　　|たしかにそうだな。妖怪を手下につけて、あいつら、何を企んでいるのか……。|
^霊夢　　　|ちがうわよ！　守谷ばっかりズルいじゃない！　うちは相変わらず、信仰不足で悩んでいるのに！|
^魔理沙　　|お、おう？|
^霊夢　　　|どうやったら、そんなに人気が……。くぅっ、なんて生意気な神社なの！|
^霊夢　　　|あいつらのことよ。山の妖怪を足掛かりにして、すぐに人間からの信仰も集めだすに違いないわ。|
^霊夢　　　|そうなる前に、なんとしてもこの再上映を終わらせるわよ！|
^魔理沙　　|そうだな。巫女か神様か知らないが、とにかく、この再上映の核を見つけるとしよう。|
^霊夢　　　|そういうわけで、とりあえず、あんたをぶちのめすことにするわ。河童。|
^霊夢　　　|痛い思いをしたくないなら、今すぐ、そこをどくことね。|
^にとり　　|なに言ってんのか、よくわからないけど、引き返さないというなら、戦うまでよ。|
^にとり　　|神の土地を荒らす不届き者は、山の妖怪一同、許さない！|


====黒き守り手、疾風のごとく====
^ キャラ  ^ セリフ  ^
^         妖怪の山         ||
^にとり　　|きゅうぅ……。やられた〜。|
^にとり　　|         （その場に倒れる）         |
^霊夢　　　|それじゃ、先に進みましょ。さーて、お次は誰が出てくるかな？|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||
|         （誰かが近づいてくる）         ||
^？？？　　|あややや。ここまで侵入を許すとは……。|
|         （文登場！！）         ||
^文　　　　|どうやら、私がお相手するしかなさそうですね。|
^魔理沙　　|ま、おまえが出てくると思っていたよ。天狗のブン屋。|
^霊夢　　　|そこどいて。あんたに用事はないのよ。守矢神社の連中に、ちょーっと話があるだけで。|
^文　　　　|嘘はいけないわ。すでに報告は受けているのよ。|
^文　　　　|博麗神社が、私たちの守谷神社をつぶすために襲撃してきたってね。|
^霊夢　　　|私たちの……ね。どうやら、あんたもずいぶん守矢神社に入れ込んでいるみたいじゃない。|
^魔理沙　　|さっき会った河童もそうだったが、おまえたち、いったいどうしたんだ？|
^文　　　　|妖怪だって、神様を信じてもいいじゃない。すがるものがあってもいいじゃない？|
^文　　　　|我らが心の支えを奪わんとする博麗の巫女よ！追い返してあげるから、全力でかかって来なさい！|
^霊夢　　　|……テキトー言って、はぐらかしたわね。いいわ。やってやろうじゃないの！|
|         （交戦中！！……打撃音）         ||
^文　　　　|ここは、一度ひいた方がよさそうね。私たちの神様に、お知らせしなくては……！|
^文　　　　|         （霊夢達のもとから去る）         |
^霊夢　　　|あっ、ちょ、ちょっと！待ちなさいよ！|
^魔理沙　　|……さすが、最速の鴉天狗。あっという間に見えなくなったな。|
^魔理沙　　|しかし、ユメミタマの影響なんだとしても、妖怪たちが、あんなに神様に入れ込むとはなぁ。|
^魔理沙　　|守矢の神様って言ったら、あれだろ？　八坂神奈子と、洩矢諏訪子。|
^霊夢　　　|あの二人、いったいどうやって、こんなに妖怪たちの信仰を集めているのかしら……。|
^霊夢　　　|べ、別に真似しようってんじゃないのよ？　ない……、ないけど……。|
^霊夢　　　|……少しくらい、参考にしてもいいわよね？|
^魔理沙　　|はいはい。とにかく会いに行こうじゃないか。守矢神社は、もうすぐそこだぜ。|


====神風まとう翠の巫女====
^ キャラ  ^ セリフ  ^
^         守矢神社         ||
^早苗　　　|来ましたね、博麗の巫女！|
^霊夢・魔理沙|         （歩いてくる）         |
^霊夢　　　|ええ。ちゃんと来てあげたわよ。|
^魔理沙　　|しっかし、なんだかずいぶん栄えているな！見ろよ、霊夢。本殿の前に、お供え物が山積みだ。|
^早苗　　　|ふふふ……、そうよ！　私の神様は、皆に愛される素晴らしい神様なの。|
^早苗　　　|ここまでの連中、妖怪たちと会ったでしょう？　このお供えは、彼らの信仰心そのものです。|
^早苗　　　|あなたの所とは大違いでしょ？　どう？　私たちに、神社を明け渡す気になったかしら。|
^霊夢　　　|そうでもないわね。お断りよ。|
^早苗　　　|こ、断る？　私の神様の力を使って、博麗神社に信仰を取り戻したくないの？|
^霊夢　　　|まあたしかに、うちは信仰不足よ。お賽銭も、全然集まらないし。|
^霊夢　　　|でも、前にも言ったけどね。信仰心くらい、自分の力でなんとかするわ。|
^霊夢　　　|ていうか、妖怪の信仰心なんて、うらやましくもなんともないし。|
^霊夢　　　|そんなのが集まるなんて、まるで妖怪神社よ。さしずめ、あなたは妖怪巫女ってところね！|
^魔理沙　　|おまえ、自分が言われたくないことをここぞとばかりに……。|
^早苗　　　|……愚かな。このまま博麗を残していたのでは、幻想郷が危機に陥るのも時間の問題ね。|
^早苗　　　|そうなる前に、この守矢が手を下さねば。|
|         （地面が大きく揺れだす）         ||
^魔理沙　　|なんだ……？早苗に、、パワーが集まってる？|
^早苗　　　|たとえ妖怪のものであろうと、多くの信仰が集まることで、神社は力を得るのですよ。|
^早苗　　　|あなたに、同じことができる？　現人神である私と違って、ただの巫女のあなたに？|
|         （地面の揺れが収まる）         ||
^早苗　　　|つぶしてあげるわ、博麗神社。幻想郷のために……、私の神様のために！|
^霊夢　　　|まったく……。妖怪の信仰を集めた程度で、調子に乗っちゃって。|
^霊夢　　　|         （早苗に詰め寄る）         |
^霊夢　　　|同じことができるかって？　ええ、やってやろうじゃない。|
^霊夢　　　|あんたをぶっ倒して、信仰心を集めた手口を聞きだしてね！|


====守矢に輝く真昼の月====
^ キャラ  ^ セリフ  ^
^         守矢神社         ||
^早苗　　　|あう〜……。や、やられました……。すみません、神様……。|
^早苗　　　|         （その場に倒れる）         |
^魔理沙　　|さーて。それじゃ、行くとするか。おそらく、この再上映の核は、この先だ。|
^霊夢　　　|ええ。守矢神社の本殿……。そこにおわす神様ね。|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||
^霊夢　　　|出てきなさい、守矢の神！あんたの手下は、みんな倒したわよ！|
^？？？　　|もう。なによ、騒がしいわねぇ……。はいはい、神様ならここにいるわよ。|
^魔理沙　　|な、なな……！？|
^霊夢　　　|まさか、あんたが……！？|
|         （輝夜登場！！）         ||
^霊夢　　　|……蓬莱山輝夜！|
^輝夜　　　|いらっしゃい。私が、ここの神様よ。|
^魔理沙　　|こ、これは予想していなかったな。輝夜が、守矢神社の神様だって？|
^霊夢　　　|もう、なんでもいいわ。とっととダンマクカグラで……って、あら？|
^霊夢　　　|この気配……。あんた、まさか……。|
^輝夜　　　|わかっちゃった？　そう、私は神様だけどユメミタマの核様じゃないのよ。……なーんて。|
^霊夢　　　|……それだけじゃないわね。あんた、ユメミタマの影響を受けていない。……正気なのね？|
^魔理沙　　|どういうことだよ。それなのになんでおまえは、守矢の神様なんてしているんだ？|
^輝夜　　　|それはねぇ……。語ると長くなるんだけど。|
^霊夢　　　|手短にして。|
^輝夜　　　|いいじゃない。聞きなさいよ。それは、この山が復興した時のことでした……。|
^魔理沙　　|始まっちゃったぜ……。|
|         （回想開始）         ||
^輝夜　　　|復興したばかりの山には、神様がいませんでした。守矢の二柱は、席を外していたのです。|
|         （ユメミタマ出現）         ||
^輝夜　　　|そんな時、山に再上映ユメミタマが憑りついて、守矢の巫女が、その影響を受けてしまったの。|
^輝夜　　　|そこにたまたま通りかかった、この私。巫女は、私にこう言いました。|
^輝夜　　　|「おかえりなさい！　私の神様！」……と。|
|         （回想終了）         ||
^霊夢　　　|あんたを神だと勘違いするなんて、早苗も見る目ないわね。|
^魔理沙　　|じゃあ、なにか？　たまたま人がいなかったから、通りすがりの輝夜に神様役が回ったってことか。|
^魔理沙　　|でも、おまえ自身は正気のままで……。あれ？　じゃあ、なんで営業停止命令なんか出したんだ？|
^輝夜　　　|だって早苗が、絶対必要だって言うから〜。|
^輝夜　　　|前に起きた異変を繰り返してるみたいだし、それなら、同じことが起きた方がいいかなって。|
^魔理沙　　|め、迷惑なやつ……！|
^霊夢　　　|ホントにね。というか、なんで正気なのにあっさり神様役なんか受け入れてんのよ。|
^霊夢　　　|その場でユメミタマを浄化してくれていれば、私たちが、ここまで来ることもなかったのに！|
^輝夜　　　|うふふ、ごめんなさい？　だって、なんだか面白そうだったんだもの。|
^輝夜　　　|あ、お探しのユメミタマは、本殿の裏手に行けば見つかるわよ。|
^霊夢　　　|あら、そう。それじゃ、すぐに……。|
^輝夜　　　|でも、まだダメ。|
^輝夜　　　|最初は興味本位だったけど、皆に愛される神様をやるのって、なかなか悪くない気分でね。|
^輝夜　　　|と〜っても、気に入っちゃった。|
^輝夜　　　|だから、この夢を終わらせたいのなら……、守矢の神様として、抵抗させてもらうわよ！|


====信仰は八百万の神々へ====
^ キャラ  ^ セリフ  ^
^         妖怪の山         ||
^魔理沙・霊夢・輝夜|         （歩く）         |
^輝夜　　　|も〜。神様になるなんて、なかなかできない面白い遊びだったのに、ひどいわ〜。|
^魔理沙　　|ユメミタマを放置するわけにはいかないだろ。おまえも、関係者として浄化に協力しろよな。|
^霊夢　　　|ところで、あんた。どうして、あんなに妖怪たちの信仰を集められたの？|
^霊夢　　　|早苗みたいに現人神じゃないし、私みたいに神を降ろせるわけでもないし……。|
^輝夜　　　|ああ、それね。簡単なことよ。ちょっと、ご褒美をあげただけ。|
^霊夢　　　|ご褒美？|
^輝夜　　　|そう。貴重な薬とか、月由来の古い道具とか。私を信仰してくれたら差し上げますよ〜って。|
^霊夢　　　|そ、それって、買収じゃないの！|
^輝夜　　　|買収でもいいじゃない。結果として、信仰は集まったわけだし？|
^魔理沙　　|いや、だけどおまえな……。|
^輝夜　　　|あ、そこよ。例のユメミタマ。ほらほら、浄化しちゃって。|
^魔理沙　　|ああ？　ホントだ。じゃあまあ、とりあえず、やるか……。|
|         （ユメミタマが浄化される）         ||
^魔理沙・霊夢|         （山を降りていく）         |
^魔理沙　　|今回の再上映も、なんだかんだ無事に終わって、よかったなー。|
^霊夢　　　|ええ、そうね……。うーん。|
^魔理沙　　|しかし、あんなに影響力が小さい再上映ユメミタマだなんて思ってもみなかったよ。|
^霊夢　　　|まあ、そりゃあね、あんまりよくないことだとわかってはいるけど……、でもあんなに……。|
^魔理沙　　|どうしたんだよ、霊夢。さっきから、何を悩んでいるんだ？|
^霊夢　　　|ねえ、魔理沙。神社に参拝に来てくれたら、おいしいおせんべいをあげますとか、どうかしら。|
^魔理沙　　|どうかしらって、……まさか、おまえ。|
^霊夢　　　|おせんべいじゃダメ？　じゃ、お茶も付けるわ。それとも、甘いものの方がいいのかしら？|
^霊夢　　　|焼き印入りのまんじゅうとか……。いいかも！　さっそく用意して、参拝客を呼び込まなきゃ！|
^霊夢　　　|         （嬉々として山を降りていく）         |
^魔理沙　　|やれやれ……。この幻想郷でも、博麗神社の信仰心不足は、なかなか解消しそうにないな。|